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犬のコミュニケーション能力~本当はこんな気持ち

こんにちは、まいたけです。

今日は犬のコミュニケーションについてお話します!!

犬がなつく人のイラスト(女性)

ぼくたちのコミュニケーション方法には大きく3つあります。

1つ目は「視覚を使ったコミュニケーション」

これは飼い主さんとの生活で最も多く使っているものです。

例えば「威嚇しているとき」

まっすぐに相手を見つめ、毛をさかだてたり、頭をのばしてしっぽをたたせたり、歯をむきだします。

例えば「うれしいとき」

しっぽを横にふりながら、ジャンプしてみたり、かけまわってみたり、耳をピンとたててすましてみたり。きっとこの行動は飼い主さんにも一番伝わっている気持ちだと思います。

例えば「こわいとき」

しっぽを下げるまたは後ろ足のあいだにいれたり、耳を伏せ、上目遣いになったり、視線をずらしたり、腰をおとします。あまりにも怖い場合は、このまま威嚇行動をとることもありますし、優位な相手に対してはおなかをみせて服従姿勢をとることもあります。

例えば「遊びたいとき」

急にぼくたちがうなり声をあげてほえることがあります。そんなときはボディランゲージをみてみてください。前足をのばして頭をさげておしりをあげているときは、遊びたいんです。これを「遊びに誘うおじぎ play bow」といいます。どんなにうなっていても、これは楽しいときのうなり声。いっぱい遊んでください。

ほかにも去勢していない場合の男の子では片足をあげておしっこすることがあります。みなさんもご存知のマーキングですが、この行動も性別や優劣を表す行動だとされています。強い男の子ほどマーキングを多くするようです。

またぺろぺろとなめようとする行動も、うれしいときや怒らないでという服従行動のひとつです。

2つ目は「聴覚を使ったコミュニケーション」

ぼくたちは基本的には吠える動物です。吠えることによって、警戒をうながしたり、コミュニケーションをとろうとしています。

 

犬がなつかない人のイラスト(女性)

最近では多くのわんちゃんたちが室内飼育に移行し、吠える行動が「問題行動」として認識されるようになってきました。吠えるという行動は、本来そなわったぼくたちのコミュニケーションツールなので、こんなときは吠えなくてもいいんだよ、こういうときは吠えてもいいんだよということを飼い主さんとの生活やしつけによって学んでいくのです。

警戒してほしいときにも吠えますし、何か変なことがおきてるぞというときも吠えます。また、遊んで楽しいときにも吠えます。

うなるときは怒ってるとき。多くの方がそう思われてるかもしれません。もちろん嫌なことをされたり、怒ってるぞ!近づくな!という意味でうなっていることもあります。この場合も視覚によるコミュニケーションでいろいろな情報を発信しています。

一方で、楽しくてもうなります。遊びが楽しくて楽しくてしょうがないとき、ぼくたちはうなります。遊んでいて急怒っているのではないので、いっぱい遊んでください。

キュンキュンとなくこともあります。これは、さみしかったり、何か不満があるとき、甘えたいというとき。うれしいときのあいさつにも使うことがあります。

3つ目は「嗅覚を使ったコミュニケーション」

このコミュニケーションは飼い主さんとのやりとりの中ではあまり目立たないものかもしれません。視覚や聴覚と違ってリアルタイムの情報を伝えることはできませんが、最終的な確認をするときにやっぱり嗅覚は重要なんです。

ヒトでは指紋(フィンガープリント)が個体識別に使われていますが、動物の世界ではオドアプリント(匂いの指紋)が当たり前。それぞれみんな少しずつにおいが違うんです。

ぼくたちの嗅覚は人間以上なのはみなさんご存知だとおもいますが、ほかにも「鋤鼻器(じょびき)」という感覚器官が鼻の奥にあるんです。これはフェロモンをかぐときに大活躍。ヤギやウマなどが上唇をめくりあげて歯をだしているのをみたことありませんか?「フレーメン」とよばれるその行動はフェロモンを鋤鼻器にとりこんでいるんですよ!ぼくたち犬は、そのやりかたはできないので舌を出し入れしたり、鼻にるポンプ機能をつかってフェロモンをとりこみます。

 

さてコミュニケーションのお話はここまで!

また次回の更新をお待ちくださいね!!

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犬と猫のからだ~暗闇で目が光るのはなぜ?

こんにちは、まいたけです!

今日は少し趣向を変えて、ぼくたちのからだについてです。

目の表情のイラスト(斜め上・まつげ)

暗闇でねこちゃんの目がキラーンと輝いているなんて、夜によく見かけますよね!

わんちゃんの写真をとったら目が光って黒くない!なんてことも。

ヒトは夜に光が目にあたってもキラリと反射することはありません。

それはぼくたちに「輝板(きばん)」、別名「タペタム」とよばれる反射板が目の奥に備わっているからです。

この輝板によって、少ない光をより集めることができ、夜間の視覚を保っているのです。

この仕組みは犬猫に限ったものではありませんよ!

多くの動物の仲間たちがもっています。

ぼくたちはこの輝板によって、暗い場所でも目が見えるようになっています!うらやましいですか?

フラッシュをたいて写真をとられると、なんとも野性味あふれる写真になってしまうのが欠点でしょうか!?

以上、豆知識でした!

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猫ちゃんはとても危険!ユリ中毒

こんにちは!まいたけです。

誤食の回でもご紹介しましたが、猫ちゃんのユリ中毒についてです。

だるい猫のイラスト

わんちゃんの玉ねぎ中毒やチョコレート中毒などは有名だと思いますが、猫ちゃんはどうでしょう。

春のこの時期、お別れ会、歓迎会、入学祝いなどお花をもらう機会が増えますよね!

見栄えがよくてよくつかわれるお花の中にユリがあります。

きれいなお花をかざって…というのは猫ちゃんのいるご家庭ではとても危険なんです!

猫ちゃんにとってユリは少し葉っぱをかじっただけでも命にかかわります。

なんと、花瓶の水をのんでも中毒をおこしてしまうのです。

ユリ科の植物の摂取により引き起こされるこの中毒は猫ちゃんの腎臓(腎尿細管)に重大な影響をおよぼします。

このことにより「急性腎不全」となり亡くなってしまうケースが少なくありません。

急性腎不全は、名前の通り数時間、数日で急に腎臓が機能しなくなってしまう状態です。食欲不振や嘔吐、ぐったりして元気がない、たてない、意識が朦朧としている、体がつめたい、おしっこが少ない~でていないというのが主な症状です。

このユリ中毒という病気の厄介なところは治療に反応しにくいということです。

食べたとわかっていた場合、直後であれば催吐処置を行い吐き戻してもらうか、麻酔をかけて胃洗浄を行う必要があります。

体に吸収されてしまった場合は、根気よく点滴治療を行っていきますが、反応に乏しく摂取から1週間程度で亡くなってしまうことが多いのです。

もちろん点滴治療により一命をとりとめることもありますが、それほどユリ中毒とはこわい病気なのです。

ペットの猫を看取る家族のイラスト

この中毒は飼い主さんの意識でかなり予防が期待できます。

実際に猫ちゃんのユリ中毒は認知度が低く、このこともいまだユリ中毒で亡くなる猫ちゃんが多いことの一因だと思われます。

まず猫ちゃんを室内飼育してあげること、さらに室内では観葉植物や生花を置くことをひかえ、造花等にするといったことで予防ができます。

ぜひ実践してみてください。

 

当院でも、原因はわからないけれど急に調子をくずしたという若い猫ちゃんの来院があり、検査をすると腎臓の数値が測りきれないほど高くなっており、膀胱におしっこがほとんどなく乏尿状態といったことがあります。いつも外にでていて何をたべたか、おしっこがでているかわからないという場合もかなり多く、こういったケースはやはり外を出入りする猫ちゃんのリスクだといえると思います。

猫ちゃんのおしっこの有無ひとつをとっても、病気の診断にはとても重要な情報です。

屋内飼育となり、このような中毒や感染症から守られる猫ちゃんが増えることを願っています!