こんにちは、まいたけです。
11月に入りましたね!みなさん、もみじ狩りなど紅葉は楽しんでいますか?
急に寒くなってきましたので、みなさん体調管理を気をつけてくださいね!!
さて今日のテーマは「子宮蓄膿症(パイオメトラ)」です。
わんちゃんもねこちゃんもかかる病気です。
不妊手術をしていない子がかかる病気です。
この病気は命にかかわるとってもおそろしい病気なんです。
●子宮蓄膿症ってなに?
子宮に膿がたまり、発熱や食欲不振、元気がなくなるといった全身の症状をだす病気です。
女の子の発情周期のうち免疫が落ちやすい黄体期におこりやすくなります。
大腸菌といった菌が子宮の中で増えて、悪さをします。
発熱、元気がなくなり、食欲が減ったりなくなったり、お水をたくさんのんでおしっこをたくさんしたりします。
子宮蓄膿症は2パターンにわかれ、閉鎖型と開放型にわかれます。
開放型は膣から血のまじった膿がでてきます。そのため、血尿と間違われることもあります。
閉鎖型は膿がでてこないタイプで、こちらのほうが重症化しやすくなります。
子宮蓄膿症は進行がはやく、特に閉鎖型の場合は、数日で悪化していき、様子をみてしまうと命をおとします。菌が毒素をつくってその毒素が全身にまわったり、菌が血液の中に入り込んで、敗血症を引き起こします。
●治療は?
基本的に手術です。当院では子宮と卵巣を摘出します。
将来的にこどもを残したい場合など特別な場合は内科療法が選択されることもありますが、一般的には手術が選択されます。
手術で原因の部分を取り除くことができれば、数日で回復していきます。
しかし、発見や来院時の状態によっては手術中に亡くなってしまったり、術後に亡くなってしまうこともあります。
ショック状態になっている場合は、ショックに対する治療を行いますが、それでも助けられないことがあります。
この病気は早期発見、早期治療によって治る病気です!!
●予防は?
不妊手術です。
ご家庭によって考え方は様々ではありますが、もしこどもをとるご予定がないのであれば、乳腺腫瘍などほかの病気の予防にもなりますので、発情がくる前に不妊手術をされることをおすすめいたします。
この地域は不妊手術をしていない子も多く、子宮蓄膿症も多い病気のひとつです。
なんか食べが悪いな…元気が少しないな…そういえば不妊手術してないな…
そんなときはこの病気も疑ってみてください。