2019.6.26
こんにちは、まいたけです。
じめじめした日が続きますね。
関東も梅雨真っ只中です☔
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さて、今回は『外耳炎』
トイプードルやダックスフント、柴犬、パグ、フレンチブルドッグなど様々な犬種でおこりえます。
垂れ耳さんや、脂っぽい体質の子もなりやすいです。
おうちで気づくポイントは
①耳をかゆがる
②耳がにおう
③耳が赤い、汚い
です🙆
どうですか?
おうちのわんちゃんのお耳…大丈夫ですか?
外耳炎はほうっておくと
かゆみによるストレスだけではなく、
耳の穴が腫れたり
ただれや出血をおこしかねません。
耳の中が膿んでしまうこともあります。
さらに炎症が慢性的におこると
耳の軟骨が発達してしまい
ガチガチにかたくなった耳になってしまいます。
さらにかゆみで、耳をかくことにより
脱毛や耳血腫(耳に血がたまり袋状に腫れた状態)になってしまうこともあります。
耳血腫になってしまうと
針をさして、中の血をぬく処置が必要になり、
治りが悪い場合は、
手術になってしまいます。
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外耳炎は
まず耳をキレイにすること
お薬を上手に使うことで治っていきます。
病院で耳の中をキレイにし、
点耳薬を処方します。
炎症がひどい子や膿がある場合は飲み薬もおだしします。
かゆみがなくなり、耳の赤みや腫れがなくなれば
治療はおしまいです✨
点耳が難しい子もあきらめないでください!
毎月1回、病院で垂らすだけでよい点耳薬もありますので、ご相談ください。
その後は、定期的にお耳の中をキレイにすることで
再発防止ができます。
おうちでの耳掃除指導も行っていますので
ご相談ください😊
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じめじめした季節は
外耳炎をはじめとする皮膚病の季節😣☔
早期発見早期治療が大切です✨
早速、お耳をみてみてくださいね😄
ぬくもり動物日記
吐き気がとまらない…実はこわい異物
2019.6.12
こんにちは、まいたけです!
関東も梅雨入りしましたね🙆
さて、今回は『誤食、異物』についてです。
ぼくも実は毛布やロープが大好きで、
よくかじっています。
夢中になっているうちに
いつの間にか間違って一部を食べてしまうこともあります。
みなさんのおうちのわんちゃんや猫ちゃんはどうですか。
僕の場合、幸いうんちにでていますが
胃にたまってしまうときは
ムカムカして何回か吐いてしまいます。
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みなさんもご存知だと思いますが
僕たちには食べてはいけないものが
たくさんあります。
チョコレートやブドウ、タマネギなどなど
挙げたらきりがないですね😫
少量では問題がないものもありますが、
個人差が大きいのは言うまでもありません。
猫ちゃんでは、ユリ中毒が多いです。
気持ち悪くなると思わず草を食べたくなるのですが、そのときにユリ科の葉を食べてしまうことがあるんです…。
命を落としかねない怖い中毒なんですよ💦
そして、人間だって食べたらいけないものも
僕たちは口にいれて、そのまま飲み込むこともあります!
例えば、お弁当のおかずについている小さな竹串、つまようじ、骨付きチキンの骨、お父さんの趣味の釣り針、コイン、スポンジ、タオル、ハンカチ、靴下、よく遊んでいるボール、お散歩の途中にある小石や砂利……などなど……
これらはすべて、手術で取り除かれたことのある異物です。
竹串が胃や筋肉、皮膚を通過して外側にとびでてしまったお友達もいました。
お父さんの靴下を丸のみしてしまったお友達もいました。
骨の破片が腸をやぶってしまい、腹膜炎、敗血症でぐったりした状況で発見された子もいました。
飼い主さんが見ているとこで飲み込むこともあれば、目を離したときにのみこんでいることも多いです。
そして、気づかれる症状としては、
『嘔吐、食欲がない、元気がない』
です。
胃の違和感から吐いていることもあれば、
腸につまって、腸閉塞から激しい嘔吐を繰り返すこともあります。
食後30分程度であれば、吐かせてみることは可能ですが、時間がたつとなかなか適応にならないこともあります。
多くの子は、麻酔をかけて、
胃や腸にある異物をとる手術をすることになります。
実際にわんちゃんからでてきた異物たちです。
この子の症状は、くりかえす嘔吐と食欲不振でした。
レントゲンをとると胃と腸に、ボール様の丸いものと石がうつってきました。
手術後はすっかり元気になり、
入院中も流動食→やわらかいごはんとたいらげていき、しっぽを振りながら退院していきました😊✨
嬉しいですね❗
しかし中には、異物がささり、腸がやぶれて
感染によりぐったりした状態で発見された子もいて
残念ながら助けてあげられませんでした。
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早期発見が重要になる誤食、異物。
何か食べたかもしれない!吐き気がとまらない!
そんなときは早めに病院を受診してくださいね😺
僕たちは、色々なものに興味があったり、食い意地がはってしまったり、気になるものは口にいれてみたくなります。
僕たちの誤食を防ぐには、飼い主さんの協力が必要になります✨
口にいれてはいけないものは、①落とさない②近づけない③置かないが大事になります。
普段遊んでいるものも、危険がいっぱいなこともあります。
詰まらせる恐れがあるものは、なるべく飼い主さんの見ていられるときに与えてください。
ボールは大きめのものを選んであげたり
大きなおやつはちぎってあげたり
そんな一工夫で、リスクを激減することができますよ😊✨
2019.6.5
こんにちは、おなじみのまいたけです。
今日は、猫ちゃんの感染症『FIV(猫免疫不全ウイルス)』についてのお話です。
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うちの子、お外にいっちゃうのよね…
口内炎がひどいなぁ…
猫風邪が治らない…繰り返してしまう…
そんなことはありませんか。
もしかしたらFIVに感染している…なんてことがあるかもしれません。
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猫免疫不全ウイルス(FIV)は、
レトロウイルスという種類のウイルスが原因になります。
感染経路としては、
喧嘩による咬傷、唾液を中心とした濃厚接触、
お母さんからの垂直感染などがあります。
感染すると、
急性期:発熱、リンパ節の腫れ
無症候キャリア期:免疫が成立します
持続性全身性リンパ節症期:全身性のリンパ節の腫れ(発症しないこともあります)
AIDS関連症候群期:口内炎や歯肉炎、風邪様症状、皮膚病など
AIDS期:日和感染、貧血、がん
このように徐々に進行し、様々な感染症にかかりやすくなります。
その他に徘徊など行動がおかしくなったり、腎臓に障害をおこすこともあります。
有効な治療はなく、基本的には対症療法になっていきます。
しかし、AIDS期まで進行してしまった子は、
なかなか救うことが難しくなっていきます。
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FIVはお外の猫ちゃんからもらうことが多いので
お外へいく子の場合は
感染している可能性が高くなります。
FIVは血液検査で感染の有無を調べることができます。
1~2ヶ月以内の感染となると陰性になることがありますので、2ヶ月くらいあけて再検査をすることがあります。
さらに子猫の場合は、お母さんからもらった免疫の可能性もあるので、およそ半年齢での検査をおすすめします。
もし、検査で陰性であることがわかれば
FIV感染を防ぐワクチンがあります。
初回の年は、
約1ヶ月間隔で、合計3回打つ必要がありますが、
最初の年をがんばれば
それ以降は1年に1回のワクチンになります。
当院では、
3種混合ワクチン、5種混合ワクチンがありますが、FIVワクチンは混合ワクチンに含まれていません。
そのため、FIVワクチンは
混合ワクチンとは別に打つ必要があります。
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お外に興味をもっている、
お外によくでてしまう、
子猫をひろった、
そんな方は是非ご相談ください🙆
私たちの行動で、
猫ちゃんを感染症から救うことができます😺😺
もう少し詳しくききたい方も
どうぞお気軽にお問い合わせください😊