ぬくもり動物医療センター

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産科・生殖器科
OBSTETRICS

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当院の産科・生殖器科では、帝王切開や子宮蓄膿症等の生殖器に関する病気の治療を実施しております。

帝王切開

犬は安産の象徴と言われていますが、特定の小型で産子数の少ない犬種(パグ、ボストンテリア、チワワ、トイプードルetc)の場合は自然分娩が困難となる場合があり、帝王切開による出産が必要となることがあります。犬の妊娠期間は平均63日ですが、個体により多少前後します。妊娠55日目以降にレントゲン検査を行って、赤ちゃんの大きさから予定日を割り出します。また、58日目くらいからは1日3回ほど直腸温を測定し出産に備えます。

出産の過程

出産日になると通常37.2度以下の急激な体温降下が認められ、6~12時間後には陣痛が始まります。食欲低下、嘔吐、頻尿といった症状や、巣作り行動をするようになります。その後体温が正常に戻り、背中を丸めて陣痛が始まります。一次破水により透明な液が出てきて、羊膜嚢が陰部から出ます。最後に羊膜に包まれた、または破れた状態で胎子が出てきます。その後15分ほどで胎盤がでてきます。
帝王切開の可能性がある子の場合はなるべく予定日の一週間前に来院して頂きレントゲン検査により胎子数や体位(胎子の向き)を確認することをお勧めしています。

当院での症例

子宮蓄膿症

生殖器である子宮内部に感染を起こし膿がたまる病気です。通常発情後2か月くらいの黄体期に免疫力が低下するため発症します。発熱、食欲不振、多飲多尿などの症状が見られます。外陰部からの排膿が認められることもあります。子宮蓄膿症はそのままにしておくと全身性の炎症や敗血症を引き起こし急死することもある病気です。

治療法としては内科治療または外科治療がありますが、外科治療が最も有効な治療法となります。特別な理由(子供を産ませたい等)がない限り原則として手術を行います。やむを得ない場合は、抗生剤やホルモン剤を使用した内科治療を行うこともありますが、再発や合併症等を考え慎重に治療していく必要があります。

基本的にこの病気を予防するには若齢期の不妊手術が有効ですので、子供を産ませたい等の理由がない限り早期の不妊手術をおすすめいたします。

当院での症例